恩田 陸
イラスト:入江明日香/装幀:鈴木久美
入江明日香:1980年東京都生まれ。2004年、多摩美術大学大学院博士前期課程美術研究科版画領域修了。2006年、平成17年度文化庁新進芸術家国内研修員修了2012~13年、平成24年度文化庁新進芸術家海外研修員としてフランスに滞在。京都版画トリエンナーレ展大賞ほか受賞多数。現在、日本美術家連盟会員。
定価本体600円+税
発売日:2018年10月24日
ISBN:978-4-06-513022-3
少年が知る「みどりおとこ」の正体は。
『七月に流れる花』の舞台「夏流城」で少年たちの林間学校がはじまった!
夏流城での林間学校に参加した四人の少年を迎えたのは、首を折られた四本のひまわりだった。初めて夏流城に来た光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城の中で、互いに疑心暗鬼を募らせるような悪意を感じる事故が続く。光彦たちを連れてきた「みどりおとこ」が絡んでいるのか。四人は「夏のお城」から無事帰還できるのか。短く切ない夏が終わる。